合気道 京都武道センター道場

合氣

合気道とは
合気道とは
合気道は、剣聖植芝盛平翁が、柔・槍・杖術の奥義を極められ、深山にこもり難行苦行を重ねた結果、あらゆる武道の長をとり創始された、まさしく宇宙の動きに即応した究極の武道です。
その後、開祖植芝盛平翁の信念に基づいたうえで、さらに社会一般への普及組織化に伴う合理的な整備が裏付けられ、今日へ発展しています。その要旨によると、気と心と体の一致統一をはかることを目的とし、愛の心を以って相対し敵をつくらず、大自然の「氣」を持って相手と同化し、その一体化した動きを合気道と言います。
いわゆるいたずらに争いの心を持たず、天地の心をわが心とし、愛と和合の精神を持ち、如何なるものに対しても調和に努めることを修練します。
合気道の特徴
合気道の動きは柔らかく無理はありません。しかし、真の柔らかさは厳しい修業の積み重ねからでてきます。合気道の動きは自然の極地を体現することを理想とします。
動作はむりのない球転の動きであり、その確立された中心と調和から精神(心)を養い、お互いに稽古しあっている人と一体となって無理のない正しい動きの中に、ともに一つの技をつくり上げながら、自然の理にかなった正しい強さを修得するよう稽古しています。すべて合理的に構成され大自然の動きに反していないところに、合気道技法の特徴があります。
合気道の氣とは
有限の意識による腕力と違い、無意識が働く無尽蔵の活力を合気道では「氣」といいます。
合気道の稽古によって、この「氣」の力を無限にのばすよう鍛錬します。
合気道の技
合気道の技は無数にあります。すべての技に合気道の極意が秘められています。
どの技も合理的で、求心力・遠心力による 円転流れるが如き 氣の働きにより、相手の攻撃に対し入身の法線をもって死角に入りつつ技をかけます。また左右交互の稽古は合気道独特のもので、平常あまり使っていない不得手な方の神経を活発に働かせ低かった能力を高めます。
稽古上の心得

一、合気道は一撃克く死命を制するなるを以て、練習に際しては、指導者の教示を守り、徒に力を競ふべからず。
二、合気道は、一を以て万に当たるの道なれば、常に前方のみならず、四方八方に対する心掛けを以て錬磨するを要す。
三、練習は、常に愉快に実施するを要す。
四、指導者の教導は、僅かに其の一端を教ふるに過ぎず。之が活用の妙は、自己の不断の練習に依り、始めて体得し得るものとす。
五、日々の練習に際しては、先づ体の変化より始め、逐次強度を高め、身体に無理を生ぜしめざるを要す。然る時は、如何なる老人と雖も身体に故障生ずる事なく愉快に練習を続け、鍛錬の目的を達する事を得べし。
六、合気道は、心身を鍛練し、至誠の人を作るを目的とし、又技は悉く秘伝なるを以て、徒に他人に公開し、或は市井無頼の徒の悪用を避くべし。
(植芝 吉祥丸著「合気道入門」図解早わかりより)


腕力に頼っては上達が遅く、氣の働きがわかりません。相手に逆らう気持ちを捨てて、和合する心を持ち、常に導く気持ちで動作すれば「氣」力が伸びて思いのままに相手を捌くことができます。また、合気道独特の柔軟な受身を鍛錬することで、投げられても、倒れても衝撃が最小限にとどめられるようになります。

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